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知っているようで意外と知らない!?「ニジマス」について学んでみよう!

こんにちは!キングフィッシャースタッフの手塚です。

今回は、釣りでおなじみの「ニジマス」について学んでいきたいと思います。

いつも釣っているけど、意外と知らない「ニジマス」のことについて紹介していきます!

1)実は外来種だった!ニジマスと日本の関係とは?

「ニジマス」は英語でも「レインボートラウト」という名前の通り、身体の横が虹色でキラキラしていることから名付けられました。

そんなニジマスが生まれたのは、北海道よりさらに北にある、ロシアのカムチャツカ半島からメキシコに至るまでの太平洋側の地域と言われております。

日本に来たのは明治時代、今から約150年前。ニジマスの卵1万個がアメリカから寄付された時のことです。

その後、養殖され、栃木県では中禅寺湖、神奈川県の芦ノ湖、岐阜県の醒井村などで繁殖され、大正時代には全国で養殖されるようになりました。

今ではたくさんの管理釣り場で見かけるようになり、塩焼きやムニエルなどの料理にも活用されており、日本でもよく見かける一般的な魚となりました。

2)ニジマスの旬って?

管理釣り場での、ニジマスの釣りのシーズンは秋から春ですが、実はニジマスが1番美味しくなるのは春から秋ごろ。もっとも、管理釣り場のニジマスは養殖されているもののため、冬の時期でも味はさほど変わらず、一年を通して美味しく食べることができる魚でもあります。

養殖されているニジマスのエサは「ペレット」と呼ばれる魚粉をベースにした粒状のエサです。最近ではこのペレットに、様々な成分、例えばりんご、オリーブオイルなどを混ぜ込み、独自の品種を作り上げている養殖業者もあり、「ご当地サーモン」としても人気の魚も多くございます。

3)ドナルドソン?スチールヘッド?ってなに?

よく、ニジマスの品種で耳にするのは「ドナルドソン」と「スチールヘッド」。この2つの品種は大きく育つことで有名です。

まず、「ドナルドソン」ですが、これはアメリカ・ワシントン大学の「ドナルドソン博士」が30年にもおよぶ長い年月をかけて、大きな個体を掛け合わせて作り上げた品種です。キングフィッシャーで釣れる大型のマスはほとんどがこの「ドナルドソン」の品種です。正直、見た目では判別がつきませんが、よく太り、体高が高いのが特徴です。

また、「スチールヘッド」とは、ニジマスの中で、「一度海に降ってから河川に戻ってきた品種」のことを指します。多くの養殖場は内水面、つまり内陸の場所にあり、海に降るということは無いため、近年ではニジマスの亜種(遺伝子の配列が異なる魚)として知られています。見た目の特徴としては、全体的に白っぽい、ニジマスの虹色の部分よりも下に黒い点が無いということがあげられますが、うーん、これも見分けは難しいです。

かかった時に豪快な走りをすることから人気の魚で、釣り人の憧れの魚でもあります。キングフィッシャーでは極々まれに、イベント的に放流する魚でもありますが、不定期の放流のため「確実に釣れる」とは言えません。

4)栃木県生まれの美味しい魚「ヤシオマス」ってなに?

さて、ここからが本番。熱く語っていきたいのは栃木県生まれ・栃木県育ちの「ヤシオマス」です。みなさん、「ヤシオマス」という名前はご存知でしょうか。

「ヤシオ」という名前の由来は、肉色が栃木県の花(県花)である「ヤシオツツジ」に似ているから。「ヤシオ」の語源を調べてみると、諸説あるようですが、栃木県近辺をかつて「野州(やしゅう)」と呼んでおり、その「やしゅう」がなまって「やしお」になったという説があります。

※栃木はかつて「下野国(しもつけのくに)」群馬は「上野国(こうづけのくに)」、まとめて野州と呼んでいたようです。

ヤシオマスを簡単にいうならば、「卵を持たないニジマス」。産卵期がないため、卵に栄養分を持っていかれることもなく、「老ける」こともないため、肉質が劣化しにくく、1年を通して美味しく召し上がっていただける魚です。

また、最近は「プレミアムヤシオマス」という、旨味成分として知られる「オレイン酸」を多く含む品種が誕生しました。

オレイン酸とは、オリーブオイルなどに多く含まれる成分で、善玉コレステロールを下げず、悪玉コレステロールだけ減少させ、動脈硬化や心臓病、高血圧といった生活習慣病を予防する効果が見込めるものとして知られています。また、オレイン酸が多いことによって、魚の油が人間の体温でとろけるようになり、滑らかな食感、さっぱりとした味わいを楽しむことができます!

オススメの食べ方はやっぱり生で召し上がっていただくことです。よく「川魚は生で食べてはいけない」と言われているのを耳にしますが、良好な水質で育った魚は寄生虫の心配もなく、生でも美味しく召し上がっていただくことができます。

栃木県内のホテルやレストランでもメニューの一部として出しており、栃木にいらした際には是非とも召し上がってみてください!

5)まとめ

以上、ニジマスについてご説明いたしました。ニジマスは外来種ではありますが、適正に管理し、有効に活用、つまり「楽しく釣って・美味しく食べる」ということをしていきたいですね!

キングフィッシャーはご存知の通り、那須山の雪解け水を使った良好な水質のエリアです。お客様からも魚が美味しいという声を多くいただいております。

ぜひ、楽しく釣った後は持ち帰り、美味しく食べてみてください!