loader image

乙連沢ミニ水族館開催!やってみてわかったこと!①

こんにちは!キングフィッシャースタッフの手塚です。

前回の投稿から時間が空いてしまいましたね。忙しかった・・・というのは言い訳ですが、今回は5月に開催した「乙連沢ミニ水族館」についてご報告をしたいと思います!

 

1)乙連沢ミニ水族館って?

キングフィッシャーが位置する「乙連沢(おとれざわ)地域」はいきものがたくさん!ただ、そのいきものたちの多くは水の中や草のかげなどに隠れており、簡単に見つけることができません。

釣りに来てくれた人にいきものが豊富にいる乙連沢地域の魅力を知ってもらいたい・・・そんな思いで今回のミニ水族館を開催することにしました!

とはいえ、1人でたくさんのいきものを採取することは難しく、乙連沢地域全体となると勝手にいきものを採取するわけにはいきません。そこで、今回は常日頃から乙連沢地域の環境保全活動を行っている「乙連沢地域環境保全会」の皆様と協力し、1週間にわたる乙連沢地域全体のいきもの調査に取り組みました!

2)どうやって調査したの?

いきもの調査をするために、2種類の方法でいきものを採取することにしました。1つ目は「うけ」と呼ばれる罠を使った採取。2つ目は網を使って水路にいるいきものを捕まえる「ガサガサ」と呼ばれる方法です。

地域の方に1週間毎朝、乙連沢地域の様々な場所に「うけ」をかけてもらい、採取したいきものを調べる。キングフィッシャーエリア内の水路で網を使ってガサガサをするということを繰り返し、最終的には17種656匹のいきものを採取しました!

3)どんないきものがいたの?

まず、驚くべきは「アブラハヤ」と呼ばれる小魚の数。1週間で445匹の採取ができました。

乙連沢地域は近年、アブラハヤの繁殖が盛んで、地域内の様々なところで見ることができますが、実はこのアブラハヤ、東京や千葉では絶滅危惧種、栃木県においても要注目種に指定されるなど、実は結構めずらしいいきものなんです。

そして、2番目に多く確認したのは外来種であるアメリカザリガニ。こちらは1週間で90匹を採取いたしました。

本来はアブラハヤとアメリカザリガニは敵対関係にあり、どちらかのいきものが増え、どちらかのいきものは減るという状況になりますが、この乙連沢地域ではそれぞれの個体数がとても多いこと、そしてエサとなるいきものも豊富に存在していることから共存できており、これは1つの乙連沢地域の生態系の特徴とも言えます。

その他、数は少ないですが、絶滅危惧種に指定されているいきものの採取にも成功いたしました。ホトケドジョウ・ゲンゴロウブナ・スナヤツメ・ドジョウ・カジカ・シュレーゲルアオガエル・コオイムシなど!

これらのいきものがどのように生息し、どれくらい繁殖しているかは引き続きの調査が必要となりますが、全国的に絶滅が危惧されているいきものも乙連沢地域では確かに生きているのです。

4)まだまだわからない!?乙連沢地域の不思議

1週間のいきもの調査を行いましたが、実はまだまだ乙連沢地域についてはわからないことが多くあります。

それぞれのいきものが発見された場所を地図上に記すと・・・実は面白いことが浮かんでくるのです。

乙連沢地域の秘密については、次回の投稿でお話ししていこうと思います!