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キングフィッシャーの生態系をおびやかす?アメリカザリガニとは!

こんにちは!キングフィッシャーの手塚です。

今回はキングフィッシャーでよく見かける「アメリカザリガニ」について解説をしていきたいと思います!


1)アメリカザリガニってなんで日本に来たの?

アメリカザリガニはみなさんご存知の通り、「外来種」です。日本に元々生息しておらず、日本では今から約100年前、1927年に海外から人の手によって持ち込まれたいきものです。

持ち込まれた理由は「食用」と言われていますが、実は人間が食べるのではなく、食用として当時飼育されていた「ウシガエル」のエサとして持ち込まれました。当時持ち込まれたアメリカザリガニはたったの24匹!今や全国に広がるほど繁殖しており、繁殖能力の強さが伺えます。

海外を見るとアメリカザリガニを食べている国もあります。また、日本では2019年に栃木県のホテルで「ザリガニのスープ」として料理され、試食会を行いました。どんな味かは想像がつかないですが、ぜひ食べてみたいですね!

※近くの川にいるザリガニは寄生虫や菌などに汚染されている可能性があるため、食べないでください。

2)アメリカザリガニの特徴って?

アメリカザリガニの名前を聞いたら思い浮かぶのは、赤い身体・大きなハサミ・ゴツゴツした甲羅だと思います。

アメリカザリガニは雑食で、水草から小魚、水生昆虫などなんでも食べることで知られています。そのため、その場所に昔からいた在来種のいきものを食べてしまい、絶滅させてしまうことから現在では、「侵略的外来種」に指定されております。

また、一度に卵を500個産むとも言われており、成長も1年間で2〜4cmほど伸びることから、どんどん増えて、どんどんいきものを食べていくのです。

住んでいる場所は主に流れのゆるやかなところで、汚い水の中でも暮らしていくことができます。

どんどん増える、なんでも食べる、どこでも住めるという特徴から、日本の在来のいきものをおびやかす存在となっているのです。

3)アメリカザリガニと、どう付き合っていけばいいの?

外来種の問題は非常に難しいです。「駆除」と一言でいうことは簡単ですが、ザリガニも一生懸命生きている一種類のいきものです。

また、キングフィッシャーの周辺の自然を見てみると、ザリガニの子どもを在来種のアブラハヤなどがエサとして食べている可能性もあるため、ザリガニの駆除を進めて0匹にしてしまうことが、かえって生態系を壊すことにつながってしまうかもしれません。

アメリカザリガニとの付き合い方は非常に難しい問題で、解決策はまだ見つかっていません。キングフィッシャーとしても数が増えすぎないように管理をしていきますが、「これが正しい」と100%は言えません

ただし、みなさんに守って欲しいことが2つあります。1つ目はザリガニが悪いやつだからと言って勝手に殺したり、いじめたりしないこと。ザリガニにも大切な命があります。

2つ目はザリガニを持ち帰ったり、捕まえて逃す時に他の場所に移動させたりしないこと。今ザリガニが住んでいる場所から広げないことが外来種とのうまい付き合い方の1つだと思います。

キングフィッシャーで釣りをしている時にザリガニを見かけたら、ぜひ私に教えてください。ザリガニのことがもっと分かるよう、例えばオスとメスの見分け方などを教えますね!