こんにちは!キングフィッシャースタッフの手塚です。
今回はキングフィッシャー裏手にある沼「羽田沼(はんだぬま)」について解説していきます!
羽田沼全景
1)羽田沼ってどこにあるの?
キングフィッシャーからだと車で5分程度の場所にあります。大田原市においては市内2カ所のハクチョウの飛来地のうちの1カ所であり、飛来する10月末〜3月末には多くの愛鳥家がハクチョウの美しい姿を撮るために通い詰める場所でもあります。
羽田沼へのアクセス
また、羽田沼周辺地域は、天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息地保護区として環境省より指定されており、地元の有志たちが保護活動に勤しんでおります。
羽田ミヤコタナゴ生息保護区の看板
かつては良好な水質でしか繁殖しないとされる「ジュンサイ」も豊富に繁殖しておりましたが、様々な原因により水質が悪化、今現在では姿が見られなくなってしまいました。
2)ハクチョウってどんな鳥?
ハクチョウは日本よりももっと北のシベリアやオホーツク海沿岸で夏を過ごし、冬になると厳しい寒さを避けるため、南へ向かって冬を越す渡り鳥です。寿命は大体20年くらいは生きると言われており、何度も日本とシベリアを行き来する個体も多くいます。
ハクチョウは「オオハクチョウ」と「コハクチョウ」の2種類に分けられ、羽田沼で見ることができるのは主に「オオハクチョウ」の方です。
食べ物は主に植物の茎や根っこ、田んぼに落ちている稲穂などを食べております。また、仲間同士の絆が強く、群れで行動することも多く、キングフィッシャー周辺の空を飛ぶ時も5〜10匹程度の群れを作って飛んでいる姿もよく見られます。
羽田沼周辺で撮影したハクチョウの群れ
ハクチョウはシベリアから時には数千キロにも渡って飛来してきます。それでも迷わないのは仲間同士コミュニケーションを取りながら飛行することと、地球が発する磁場を感知し、常に正しい方向に向かうように脳が指令を出していることがあげられます。(方位磁石の針が常に北に向くように、ハクチョウにも方角を感知するセンサーのようなものがあるのです。)
3)ハクチョウを見るときの注意点
羽田沼でハクチョウを見るときに注意して欲しい点は2つあります。
まず1つ目は「絶対にエサをあげない」ということです。ハクチョウはきれいで、人懐っこく、水辺から見ていると近寄ってくることも多いです。「エサをあげたい」という気持ちはとてもよく分かりますが、残されたエサやハクチョウの糞による水質悪化やハクチョウが野生でエサを取ることを覚えなくなってしまうなどの問題点があるため、優しく見守るだけにしてあげてください。
2つ目は、ハクチョウを驚かせたり、いじめたりしないということです。寄ってきたハクチョウの周りで大声を出したり、走り回ったり、石を投げたりする行為は絶対にやめてください。また、時にはキングフィッシャーの池の中にハクチョウが入り込んでしまうこともあります。できることなら飛び立つまでゆっくりと見守っていただけるととても嬉しいです。
羽田沼の看板
4)まとめ
今回は羽田沼で見ることができる冬の使者「ハクチョウ」について解説してきました。羽田沼でハクチョウを見られるのは遅くとも3月末までです。キングフィッシャーでも朝と夕方に空を飛ぶハクチョウを見ることができますが、まじまじと観察するには羽田沼が1番!釣りに来たついでにぜひ見ていってください!
羽田沼周辺で撮影したハクチョウ