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魚がルアーを追うのに食べないのはなぜ?

チェックすべき項目

  • 魚がルアーを追う「チェイス」とは?
  • 追うのに食べないのはなぜ?
  • 追ってきた魚のどこを見る?
  • まず変えたい「巻く速さ」
  • 次に考えたい「カラー」
  • 何度も追う魚への考え方
  • キングフィッシャーで魚を観察する楽しさ

「魚がルアーを追ってきた!」

「釣れる!」

と思ったら、直前でプイッ。

エリアトラウトをしていると、こんな経験がよくあります。

特に水がきれいなキングフィッシャーでは、魚がルアーを追ってくる様子が見えることも多いため、

「こんなに追ってくるのに、なんで食べないの?」

と思うかもしれません。

でも、がっかりしなくて大丈夫。

魚がルアーを追ったということは、そのルアーに興味を持ったということ。

つまり、まったくの不正解ではありません。

むしろ、

「あと少し変えれば釣れるかもしれない」

という魚からのヒントです。

今回は、魚がルアーを追うのに食べない理由と、そんなときに何を変えればいいのかを紹介します。

1)魚が追ってきた!でも食べない

ルアーを投げて巻いていると、後ろから魚がついてくることがあります。

これを「チェイス」と呼びます。

チェイスがあったのに食べてくれないと、

「失敗した」

と思ってしまうかもしれません。

でも、実はかなり重要な情報です。

魚がまったく興味を持っていなければ、ルアーを追いかけることすらありません。

つまりチェイスがあったということは、

魚のいる場所にルアーを通せている。

そして、

そのルアーに何らかの興味を持っている。

ということです。

「釣れなかった」で終わらせず、

「なぜ最後に食べなかったんだろう?」

と考えてみましょう。

2)魚はルアーを見てから判断している

ルアーは、本物のエサではありません。

金属やプラスチックなどで作られた疑似餌です。

だから、魚がルアーを見つけたからといって、必ず食べるわけではありません。

興味を持って近づいてきても、

「何か違う」

と感じれば、途中で追うのをやめることがあります。

逆に、条件がうまく合えば、そのまま口を使ってくれる。

つまり、

「追う」と「食べる」の間には、もうひとつ壁がある。

と考えてみてください。

その壁をどうやって越えるか。

ここからがルアーフィッシングの面白いところです。


余談ですが、ニジマスの目についてまとめてみます。

  • 色を識別できる:人間より広い波長域を感知でき、紫外線を利用できる時期もあります。
  • 動きに敏感:ルアーの速度、軌道、アクションの違いを捉えます。
  • 明暗・シルエットを認識する:カラーそのものだけでなく、背景とのコントラストが重要です。
  • 近距離では細かな違いも判断材料になる:追ってきたのに直前で見切るのは、接近するほどルアーから得られる視覚情報が増えることも一因です。
  • 水がクリアなほど視覚の影響が大きい:透明度の高い管理釣り場では特に重要です。
キングフィッシャーは水の透明度が高めのエリアです。あくまで理論値ですが、全長2cm程度のルアーであれば、5m離れていても見える計算です。

魚がルアーに近づけば近づくほど、ルアーそのものが鮮明に見えてきます。魚の鼻先くらいに近づいた瞬間、「美味しそう!」と思うのか「なんか違う!」と思うのか。これが直前で見切るということの正体です。

3)まず「どんな追い方だったか」を見よう

魚が追ってきたら、すぐにルアーを交換する前に、魚の動きを見てみましょう。

例えば、

  • 勢いよく追ってきた
  • ゆっくりついてきた
  • 少し追ってすぐにやめた
  • ルアーの直前で方向を変えた
  • 何匹も一緒に追ってきた
  • 何度投げても同じ魚が反応する

同じ「追ってきた」でも、反応はそれぞれ違います。

ここに次の一投へのヒントがあります。

経験上、魚とルアーの距離が短ければ短いほど、ルアーを追うスピードが速ければ速いほど、「正解に近い」というイメージです。

大切なのは、

「釣れた・釣れなかった」の2択だけで魚を見ないこと。

魚がどう反応したのかまで観察してみましょう。

4)まずは「巻く速さ」を変えてみよう

魚がルアーを追ってきているなら、魚とルアーが出会う深さは大きく外していない可能性があります。

そこで最初に試してほしいのが、巻く速さを変えることです。

例えば、

ルアーのすぐ後ろまで勢いよく追ってくる。

でも、なかなか食べない。

そんなときは、少し速くしたり、少し遅くしたりしてみます。

ここで大切なのは、途中でスピードを変えないこと。強いていえば急に速くすれば食いついてくることもありますが、1番良くないのは、魚が食べようとする直前でスピードを遅くしてしまうこと。

これは99%釣れません。

よく考えてください。あなたが動かしているルアーは食べられてしまいそうなエサをイメージして動かしているはずです。
この世に自ら「食べてください!」と身体を差し出すエサはいないはずです。普通は食べられそうになったら逃げますよね。

一投ごとにスピードを変えてみましょう。さっきは速く巻いた。今度は遅く巻くなど、一投ごとにスピードを変えていくことが大切です。

ほんの少し巻く速さを変えただけで、魚の反応が大きく変わることがあります。

ここでも大切なのは、

「どの速さが正解」と決めつけないこと。

速くする。

遅くする。

そして魚を見る。

魚がさらに強く反応したなら、正解に近づいているかもしれません。

5)次は「カラー」を少し地味にしてみよう

巻く速さを変えても、

「追ってくるけれど、最後には食べない」

という状態が続く。

そんなときは、カラーを変えてみましょう。

ここで大切なのは、カラーを変えすぎないこと。
例えば、金から急に茶色!など大きくカラーを変えすぎてしまうと、魚が何を求めているのか絞りきれません。

そのため、カラーも少しずつ変えていくことが理想です。

同系統のカラーで変えていく、蛍光色やメタリックなど同じような光加減のカラーに変える。

同じ色でも塗装のパターンが違うものに変えるなど、少しずつ変えてみましょう。

基本は派手な色から地味な色へ変えていくこと。

人間で言うと、派手な色=400gの分厚いステーキ。
地味な色=おにぎり、おかゆ。

派手な色は元気がある時にしか食べられませんが、地味な色であればいつでも食べられます。

「じゃあ常に地味な色の方がいいのでは?」
確かにそうかもしれません。

しかし、地味な色のデメリットは「見つけてくれない」ことです。元気のある魚が多い状況の場合は、ルアーを遠くからでも見つけてもらうため、なるべく派手な色で攻めていきましょう。

「見つけてもらう」から「食べてもらう」へ。

魚の反応を見ながら、少しずつアピールを弱くしてみましょう。

6)それでも食べなければルアーを変える

速さを変えた。

カラーも変えた。

それでも追ってくるだけで食べない。

そんなときは、ルアーそのものを変えるのもひとつの方法です。

例えば、

スプーンからクランクへ。

同じスプーンでも、重さや大きさが違うものへ。

ルアーを変えると、形だけでなく、動きや水の押し方なども変わります。

魚が興味を示しているのに最後の一歩が足りない。

そんなときにルアーの種類を変えることで、急に食べてくれることもあります。

7)追わなくなったら、もう一度「深さ」を探す

ここも大切です。

さっきまでは魚が追ってきたのに、急に追わなくなった。

そんなときは、魚の状態やいる場所が変わった可能性があります。

そこで、もう一度深さを探してみましょう。

表層。

中層。

底付近。

魚がいる深さを探して、

深さ → 速さ → 色

をもう一度組み立て直してみます。

一度見つけた正解が、ずっと続くとは限りません。

変化したら、また探す。

それがエリアトラウトです。

8)「追った」は失敗じゃない

初心者の方に一番伝えたいのが、これです。

魚がルアーを追ってきた。

でも食べなかった。

これは、

「釣れなかったから失敗」ではありません。

魚からひとつ答えをもらっています。

「この深さには魚がいる」

「このルアーには興味がある」

「でも、何かが少し違う」

だったら、次に何を変える?

速さ?

色?

ルアー?

ひとつずつ試してみます。

9)キングフィッシャーでは魚の反応を見てみよう

キングフィッシャーの特徴のひとつが、那須連山からの豊かな湧水です。

水がクリアだからこそ、魚の動きやルアーへの反応が見えることがあります。

ぜひ、ルアーだけを見るのではなく、その周りにいる魚も見てみてください。

ルアーを投げる。

魚が気づく。

近づいてくる。

追いかける。

途中でやめる。

もう一度投げる。

今度は速さを変えてみる。

カラーを変えてみる。

そして――

食った。

ただルアーを投げ続けるだけだった釣りが、

魚との「答え合わせ」に変わっていきます。

10)魚からのヒントを、次の一投へ

ルアーフィッシングでは、

魚が答えを教えてくれます。

まったく反応しない。

少し動いた。

追ってきた。

途中でやめた。

直前まで来た。

アタリがあった。

そして、食べた。

すべて違う反応です。

だから、魚が追ってきたのに食べなかったら、

「惜しかった!」

だけで終わらせないでください。

「じゃあ、次は何を変えよう?」

と考えてみる。

そして、一投して魚の答えを見る。

また考える。

もう一度投げる。

その繰り返しの先で魚が食いついたとき、

「釣れた」が「釣った」に変わります。

正解を教えてもらうだけでは味わえない、自分で正解を見つける面白さ。

キングフィッシャーで、そんなルアーフィッシングの「夢中」を楽しんでみてください。

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